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私の父の古い友人は、今、大変な選択に迫られています。

25年ほど前に、佐賀市内に新築同様の中古住宅を購入しました。定年退職後に住まいを新築した元同僚が父親の急死に伴い、福岡に住む実家に戻る必要があって、この住まいを父の友人に売却したのだそうです。

父の友人もまた、故郷を離れて、最後の赴任先となったこの佐賀へ終の棲家を求めました。

間もなく、一人息子は地元の娘さんと結婚しました。仕事の関係で、福岡のベッドタウンである福岡県春日市に住宅を新築しました。互いに独立して生活しつつも、時に応じて、交流しながら、円満で静かな日々を過ごしていました。

友人が85才を超えて、深刻な問題が起きてきました。夫婦二人だけの生活に限界を感じ始め、しだいに不自由な生活を余儀なくされるようになりました。一人息子の住む町へ引っ越すか、或いは、佐賀で施設に入るか、どちらにしても、佐賀の住まいを売却するしかありません。しかし、佐賀の住まいが売却できないのです。今、古くなった家で、超高齢者の2人が本当に不自由な生活をしています。

住まいを持つということは、老後の棲家の確保ということでは安心感があります。年金生活になって、家賃を払うということは、大変な負担になるからです。

ところが、この安心感が思いもよらない足枷になってしまいます。施設に入るにしても、引っ越して、新たな住まいを得るにしても、元の住まいを売却して得たお金がその原資になるからです。売却できないと、とどまるしかないのです。

今は、週3回のディサービスと2週間に1度の息子の訪問で、何とか生活していますが、やがて、この状態にも限界がやってくるでしょう。人には未来を予知する力はありません。準備周到にしたつもりでも、それがうまくいかないこともあります。住まいは賃貸か、持ち家の方がいいか、また、分からなくなりました。

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